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五行歌 [詩]

今日(2001.6.17日)の読売新聞に*「五行歌」すぐ詠める*の記事がありました。

心情を5行で表現する詩歌「五行歌」が人気だというのです。字数とか季語とか決まりごとがないので気軽に始められるのが魅力とのこと。
普段使いの言葉で思っていることを歌にすればいいというので、ちょっとやってみました。

ほら、聞こえるでしょう?で始まる小学生むけの本

暗い海底に沈んだ船室で

ひとり取り残された兵隊さんのドアをたたく音が…

教頭先生

あれはいったい何という本だったのでしょうか



私には忘れられない内容の本があります。でもそのタイトルはわかりません。
昭和30年代の半ばごろ、小学校の教頭先生が本を貸してくださいました。
その内容は、戦争中、南方に向かう船の中で一番新米の若い兵隊さんが先輩の兵隊にいじめられて船底に閉じ込められて鍵をかけられ、その時に敵の襲撃にあい皆は逃げたのだけれど、その若い兵隊さんは鍵をかけられた船底から脱出することができず、今も暗い深い海からドアをたたく音がきこえるという物語なのです。

もうこういう内容がわかるころだという判断で貸してくださったのでしょうが、子ども心にもその衝撃は深く、閉じ込められて逃げられなかった兵隊さんがかわいそうでかわいそうでこわくてこわくて忘れることのできない本になりました。
大きくなってというか、大人になって、あの本のタイトルは何というんだろうとつくづく知りたくなりましたが、教頭先生にももう聞くことはできません。



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