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ブレックファーストブレッドと寂聴さんと姉と [あんなことこんなこと]

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明朝用のパンは夫の好きな*ブレックファーストブレッド*
逆光故の黒っぽい画像、元々スキムミルクが多いので色濃く焼けるパンなので、焼成温度は調整しているのですが。

寂聴さんが99歳でお亡くなりになりました。何を語るにもどうしても姉とのことになってしまいますが、2010年のさだまさし東大寺コンサートには二人して大分から、遡ること9年前の2001年のさだまさし薬師寺コンサートには大分在住の姉と関東在住の私が落ち合って出かけているのですが、その薬師寺コンサートの帰りに京都嵯峨野の寂庵にその佇まいだけでもと訪ねているのです。

姉は晩年(この言葉は姉には使いたくないのですが)姉の娘の取り計らいで寂聴さんの法話を聴きに行くことができたそうで本当によかったと思っています。


偏った読書癖の私は瀬戸内寂聴さんの小説はほとんど読んでいないのですが、寂聴さんの新聞等のエッセーは好きで興味深く読んでいました。特に3年程前の朝日新聞に掲載されている「残された日々」というエッセーの中で、その当時既に亡くなられている筑紫哲也さんと、亡くなられて間もない既に政界を引退されている野中広務さんのことを書かれている日の記事は切り抜きを姉からもらって未だに大事に保存しています。野中さんて政治家らしからぬ政治家だと好ましく思っていたので特に気になった記事でした。

その記事から最後の文章を記載させてもらいます。

「最近私が老衰で病気になる度、野中さんは必ず病院へ見舞って下さったのに、私はついに野中さんの入院中の病院さえ、突きとめ得ないままお別れもできなかった。今頃筑紫さんと2人で朝早くから浄土を歩きながら、寂聴もそろそろ呼んでやらなければなどと話しあっていることだろう」


寂聴さん、数限りないやさしい笑顔をありがとうございました。

コメント(2) 

コメント 2

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寂聴さんの訃報には 私も大きな悲しみを感じています。「残された日々」と言うタイトルなのでしょうが、あの連載は 本当に亡くなった方々との想い出を語っておられましたよね。ご本人は亡くなられてホッとされているのでしょうか、それともあと少し100歳まで生きていたかったなぁと心残りがあるのでしょうか。あちらの世界から「こちらは こんなですよ」とエッセが送られてくるといいなと思っています。
お姉様が法話を聞きに行かれたという話を聞いたことを思い出しています。実は私も同じ気持ちで 昔 寂庵を訪ねた事があり、同じようにひっそりと立ち去りました。お姉様とハナミズキさんと気持ちがリンクすることがよくあるのが嬉しいです。
長くなってごめんなさい。
by お名前(必須) (2021-11-13 20:56) 

れいれい

コメンありがとうございます。

姉と寂聴さんのことを識って下さっていること、うれしく読ませていただきました。
姉と私は性格は全く違いますが、例えば姉は寡黙で思慮深い、私はおしゃべりで浅はか、とか、数えたら数限りなくありますが、好きな人、景色等には共通点はがたくさんありました。

重ねて、コメントにお礼申し上げます。

by れいれい (2021-11-14 09:25) 

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