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別れ [本]

読んでいたエッセーや小説の文庫本も部屋の模様替えの際断捨離してしまっていた 伊集院静さんですが、とっていた物がありました。

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おとなのための絵本  ノボッチと木  です。

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 生きるものは皆別れなくてはならないのですか

伊集院 静 文   米田 民穂 絵     アジェット婦人画報社
 


アジェット婦人画報社さん断りもなく絵本を載せたことお許しください。


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蜂蜜と遠雷 上・下  とオリーブオイルパンと [本]

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9月の初めに焼いたオリーブオイルパンを9月の終わりにまた焼きました。

少なめのイーストでゆっくり発酵のこのぱんはモチモチとしたおいしさで食事パンにぴったりです。


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6月に夢中になって読んでしまっていた*蜂蜜と遠雷 上・下*恩田 陸 著 幻冬舎文庫ですが、あまりにも自分の知らない音楽の世界のピアノコンクールの内幕、各々心惹かれる魅力的なピアニストたち、それよりも何よりも読後感想文をまず書けないと思ったのは彼(彼女)たちの弾くピアノを信じられない程の表現力でページをうめていく著者恩田氏のすごさに圧倒されてしまったからなのです。
それなのに読後3カ月も経ってここに載せたのは、この小説が映画化される(された?)ということをNHKのニュースの特集で知ったので、なのです。

あの小説を映画化できる?全く同じようにはならなくても、映画と小説は全く違う作品でいいんだと今までの経験で分かってはいても、とても気になります。




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アンと青春ととらやの栗蒸羊羹 [本]

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  アンと青春  坂木 司  光文社文庫

しあわせ気分で読み進んだ 和菓子のアン の第二弾が出ました[ぴかぴか(新しい)]

私の読書時間は目に悪いとは思いながらも夜ベッドに入ってからと決めています。

夢中で読み続けていたら、ああもうこんな時間、となってしまいます。

前回同様、まるで目の前にあるような丁寧な上生菓子の描写に明日和菓子屋さんにかけこみた~いとなります。

でも今回は前にもましてアンちゃんの優しさ可愛らしさに惹きつけられました。

食べることが大好きでちょっとだけ太めのアンちゃんは、いつも周りの人に気配りができてそれが自然で嫌味がなく、アンちゃんと関わったみんながアンちゃんを好きになります。

でもまさかイケメンの心が乙女な立花さんが…

気になる方は是非*アンの青春*を読んでみてくださいね。

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折も折、とらやの季節限定の栗蒸羊羹をいただきました。

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大事に大切に味わっています[るんるん]


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和菓子のアン  [本]

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 和菓子のアン  坂木 司   光文社文庫

あんこ大好き、求肥大好き、上生菓子大好き ときているわたしは 題名とあらすじを見てあっという間に手にとっていました。

デパ地下の和菓子屋さんで働くちょっとだけ太めの女の子の日々のできごとを奥深い和菓子の知識とともに描いてくれています。

通称アンちゃんが何よりも食べることが大好きで季節ごとに作られる和菓子に対する愛情があふれていて「アンちゃんのお店に今すぐにでも行ってそれぞれのお菓子の説明を聞きながら選びたい!」と思ってしまいました。

季節毎に作られる和菓子にはそれぞれの歴史があり、作り手の繊細な心とまたアートもあるのです。

閉店時間後のデパ地下の様子もとても興味深く読み進みました。

絶対洋菓子よ!という方もこれを読むと和菓子を食べたくなること必須ですよ。




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待ちに待った湯本香樹実さんの本 [本]

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夜の木の下で  湯本香樹実   新潮文庫

湯本さんのこの新刊を知ったのは今から3年前、読売新聞での小さい記事でした。

湯本さんファンとしては早速その記事を切り取り、欲しいなあ見たいなあと、思っていました。

本屋で探してもいつになってもありませんでした。

そのうちAmazonでみてみると単行本で確かにありましたが、そこが私の私らしい?ところで「どうせなら文庫本になるまで待ってみよう」となりました。(かのノルウェーの森も文庫本になってから読んでいます。決して自慢ではないのですが)

それから幾年月(さっきも言ったように3年ですが)何度もAmazonで調べるのですが一向に文庫本にはなりません。

もう忘れていた頃、いつも買い物で出かけたときに寄る本屋に文庫本が新刊として誰の目にも留まるようにして販売されていたのです[グッド(上向き矢印)][るんるん]
よかったね湯本さん!格別の待遇だよとまるで友人の本が発売されたような嬉しさでした。

そしてラッキー、今年はいいことあるわと本気で思いましたわ。




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サラバ!を読んで [本]

*さくら*を読んで感動しそれからはランダムに目に付いた数点の作品を読み続けていた西加奈子さんの3年ほど前の直木賞受賞作品*サラバ!*をついに文庫本で読み終えました。

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上・中・下からなる文庫本です。

引き込まれて読み進むうちに、あの直木賞受賞後にテレビで拝見した加奈子さんのさわやかな明るい印象とは程遠く、人間の心の内部まで深く、そしてどこまでも傷つけて描いていく様に小説家ってつらい職業だなあと小説なんて書いたこともない私がそう思ってしまいました。

あなたは、あなたの信じるものを見つけてほしい。

それがこの作品のメッセージだと受け取りました。

小説の最後のページにある でも僕は、決して絶望はしない。
僕は「それ」を僕の「サラバ」を信じている。
僕は僕を、信じている。

ここが一番心に残る箇所で、加奈子さんの小説にはつらく切ない小説でもいつも最後にひとすじの光を感じて読み終えることができます。


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世界から猫が消えたなら [本]

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    世界から猫が消えたなら
      川村 元気  小学館文庫


先日、全国書店員が選ぶ小学館文庫第3位!にフッと視線が止まり買ってしまいました。

去年映画化されているということも小説を読んだ後に知ったのですが、佐藤健さんが主役なのでストーリーはご存知の方も多いのでしょうね。

小説を読んだら映画は見ないようにしているので、映画化のこと知らなくてしかも文庫本になった今この小説を読めてよかったと思っています。

いつもの感想文と同じくあまりストーリーは詳しくは記さないのですが、脳腫瘍で余命宣告された主人公が突然現れた悪魔から「世界中から何かを消していけばその代わりに一日だけ命を得ることができる」と言われ、一日、二日、と実行していきます。

それでたどり着いた思いとは…

小学館文庫さんに許してもらうとして、何度も何度も読み返したページをここに記させていただきます。

人は自分の死を自覚したときから、生きる希望と死への折り合いをゆるやかにつけていくだけなんだ。たくさんの些細な後悔や、叶えられなかった夢を思い出しながら。
-途中省略- 
僕がこの世界から何かを消すことはもうない。
もしかして死ぬ瞬間に後悔するのかもしれない。やっぱり猫でも何でも消して、生き延びればよかったんじゃないかって。でも、それでも僕はいいと思う。どうせ後悔だらけの人生だ。
自分らしく生きるはずが、生きられなかった人生。
自分らしさすら、見つけることができなかった人生。
無数の失敗や後悔、叶えられなかった夢、会いたかった人、食べたかったものや行きたかった場所。とにかくそんなものをたくさん抱えながら僕は死んでいく。でもそれでいいんだ。僕は今の自分でよかった。ここではないどこかではなく、ここにいてよかったと今は思える。


今の年齢だからこそ、静かに納得できる文章なのだと思っています。
、、
作者の川村元気さんはまだ40歳前の映画プロデューサーであり小説家であり絵本作家でもある多才な方です。




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ことり を読んで [本]

今朝目覚めると、髪も汗だくパジャマも汗っぽくて「そんなに暑かったんだ」と暑い夜だったことを何も知らないほど熟睡している自分に笑ってしまいました。

寝る前1時間ほどクーラーをつけて扇風機は弱で上に向けて一晩じゅう回しているのですがそれでは足りないようでした。

夜中に2~3度起きる夫は「暑かったけどクーラーつけなかったよ」と言っていたので次回からはそんな時はクーラーをつけてくれるように頼んでおきました。

今日は夫を乗せて夫の信頼する内科医院へ行ってきたので(市街地なので普段走るところよりも注意をして走ります。何しろ万年初心者ドライバーですので、)昨夜よりももっと爆睡すること必須です[わーい(嬉しい顔)]


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ことり     小川洋子   朝日文庫

小川洋子さんは日曜日の朝、FMラジオで様々な作家の作品についてやさしい声でご自分の感想を話しておられているのをかって何度か聴いたことはあるのですがその著書を読んだのは初めてです。

人間の言葉は話せないけれど小鳥の言葉はわかる兄と兄の言葉のわかる唯一の存在の弟とのひっそりとささやかに生きていく物語は哀しいけれど、読み進んでいる間中小鳥のさえずりとともにずうっとおだやかなクラシック音楽が流れているように感じました。



旅猫リポート [本]

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旅猫リポート  有川 浩    講談社文庫


先日本屋でなんということもなくひょいと選んでしまっていた有川浩さんの文庫本
「旅猫リポート」

有川さんの作品では「阪急電車」以来のおもしろさでした。

サトルと猫のナナの出会いから旅そして別れまでを目の前にスクリーンが浮かぶように読んでいけます。

人との出会いも本との出会いも縁なんだな~とつくづく思います。

やはり、児玉清さんのことを思い出しながらの有川浩さん作品でした。

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都会の桜と

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我が家のブルーベリーと。

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神様からのボール [本]

12月の半ばというのに暖かい日差しの中夫とウォーキングにでかけました。

ゴルフ場へ続く坂道 ここを歩いたのは銀杏並木の銀杏がまだ青い頃でした。
今日はもう銀杏の木は丸裸になっており、かろうじて残っている葉っぱもしおれてやっと枝にしがみついている状態です。
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まだ秋の名残を残している紅葉もあります。

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今日は由布岳も雲に隠れることなく、PM2.5にじゃまされることもなくはっきりと姿をみることができました。

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去年直木賞を受賞した 西 加奈子さん テレビで西さんのトークをきいてその人柄にひかれぜひ作品を読んでみたいと思っていました。ああそれから一年やっと手にしたのが*さくら*です。


神様はいつだって打てないボールなんて投げてこなかった。ボールを投げつづけていたのは、僕らだったんだ。そういう思いにいきつく薫はけっきょく西さんの悲しいときも楽しい時もせいいっぱい生きて行こう という姿勢なのだと納得。

まだまだ読んでいきたい 西加奈子さんの作品です。

さくら (小学館文庫)

さくら (小学館文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/12/04
  • メディア: 文庫


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