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命のバトン [映画]

さだまさしさんの「風に立つライオン」という楽曲をご存じでしょうか。

もう30年近く前(そんなに経つかなあと思うのですが)から聴く度に映像が浮かんできて言葉のひとつひとつが心に深く沁みこんでくる永遠の名曲です。

その楽曲に惹かれた俳優の大沢たかおさんからぜひにと映画化を熱望されてさださんは映画のための小説「風に立つライオン」を書かれたそうです。

以前にも載せたことがありますがどなたの作品でも小説を読んだら映画は観ない、映画を観たら小説は読まないと決めているのですが、今回はちょっと違った思いで映画「風に立つライオン」を観てきました。

「風に立つライオン」は長いこと聴いているうちに自分の中で既に物語はできているのです。だからどんな映画だろうとノープログレムだろうということ、それならば好きな俳優さんである大沢たかおさんの演じる風に立つライオンを観てみたいと思ったのです。

結果、観てよかったです。暗やみでハンカチを探しだせなくて久々しょっぱい涙をなめてしまいました。

現地の赤十字病院に運ばれてくる内戦で心も体も傷ついたこどもたちとのシーンが多くあり、思っていたよりずうっと思いテーマが流れておりそしてさださんがいつも言っている命のバトンが根底にあり、余韻は今も残っています。
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余談ですが、さださんの歌う「風に立つライオン」の一番最後の ありがとう さようなら の さ♪よ♪な♪ら♪の響き、いつだってズ~ンと胸にせまってきます。

青天の霹靂 [映画]

映画*青天の霹靂*を観てきました。

この種の、過去に戻るという設定はありふれたストーリーですが、妙に好きで、今回ぜひ観てみたいと思っていた映画です。

数年前の映画*この胸いっぱいの愛を*は今の自分が幼い自分やその当時の人々に会えるという設定
(この映画での中村勘三郎さん、あの宮藤官九郎さん、倍賞千恵子さんの出るシーンは今でも忘れられません[ハートたち(複数ハート)]
相当昔、文庫本で読んだ山田太一さんの*異人たちとの夏* 新潮文庫 (映画にもなったらしいのですが)は今の自分がある場所に行くと30数年前の今はもういない両親の若いころに会えるという設定

今回の*青天の霹靂*は今の自分が40年前に行き若い両親に会い自分の出生時の真実を知るという設定です。
大泉洋さん、劇団ひとりさん、柴崎コウさん、それにあの笹野高史さんも出演していました。
ふ~っとひきこまれて、映画のスクリーンで観てはいるのですが、まるで家で2時間ドラマをみているような自然な感覚でした。
もちろん満足感を持って映画館を後にしました。

もし今、過去に行けるとしたら、自分の全く関係ない時代だったら*平安時代*と決まっているのですが,自分に関係のある時代ならばさてどの時代に行きたいのかいっこうに決まりません。


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マーガレット・サッチャー [映画]

今日に予定していたことが急きょ変更になり、もらったような空いた時間は以前から見たかった映画「マーガレット・サッチャー」を観に行くことにしました。
上映時間を検索してみると今まで10時過ぎだったのに今日は12時5分からになっていました。
これもまたラッキー、この時間だと余裕をもってでかけられます。
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まずはなんといってもメリル・ストリープの素晴らしさ!これにつきます。

映画の冒頭に現れる老女、歩き方も表情もまさしく老女そのものでそこでどぎもをぬかれます。
アメリカの英語と違うイギリス英語のアクセントを確実にものにしたというメリル・ストリープ。
マーガレット・サッチャーになりきったメリルのマーガレット・サッチャーは最初から最後まで感嘆、感動でした。

世界的に著名な人も、名もなき人間もみな平等に老いてやがていつか一人で死んでいくのだということが、わかってはいてもやっぱりせつなくなります。
そんな映画でした。
それにしてもメリル・ストリープは素晴らしい!

RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ [映画]

雨の昨日「RAILWAYS]を観てきました。
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「シニア2枚ください。」
去年までは夫婦どちらかが50歳以上で使えるサービスを利用していたのですが、今年からは私もまちがいなく堂々の?シニアです。

平日のしかもかなりの雨の日にもかかわらず座席は予想外に埋まっていました。

富山の四季を通じてのきれいな景色、普通の生活を普通にできる幸せ、夫婦の絆、そして大好きな余貴美子さんの演技とおもえないような自然な演技、上手に年齢を重ねてきて若いころより素敵になった三浦友和さん、最近はおばあさん役も板についてきた吉行和子さん、そしてホッとする中尾明慶さんの新米運転手役

気負いのない良質なドラマを観た気がしました。

去年観た中井貴一さん主演の映画も似たような題名だったよね~と調べてみたら何と二本とも製作総指揮は阿部秀司氏でした。

貴一さん主演は RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語  舞台は島根県
今回は       RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ        舞台は富山県

一枚のハガキ [映画]

99歳の新藤兼人監督の御自分で言われる「最後の作品」となる一枚のハガキを今日シネマ5で観てきました。
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戦争の末期、徴集された中年兵の生死を分けたのは上官のひく任地を決めるクジだったという新藤監督の実体験を元に描かれています。

息子を夫を失ってもただあきらめるしかなかった人びとの姿は戦争がいかに罪深く愚かしいものかを静かに深く訴えてきました。

両親が戦争世代のため、「あそこのうちは男の子三人全員戦死した」「同級生12人のうち無事に帰ってきたのは4人だけだ」等々は父から折に触れ聞かされて育ちました。

当時の人々の尊い命とひきかえに今の平和があるのだと思うとわたしたちはこれからも平和を守っていかなければなりません。

新藤監督、どうぞいつまでもお元気でいてください。

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昨日の夕方のチョコットウォーキングでの夕焼けです。
夕焼けを見ると得した気分になります。
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夢をあきらめないで [映画]

映画  ふたたび SWING ME AGAIN を夫と観にいってきました。
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祭日の為、道も駐車場も混んでいて上映時間を2~3分過ぎてチケット売り場に駆け込んだのですが、予告案内を流している時間だったので劇場内に入ることができました。

ハンセン病で50年間隔離された療養所で暮らした貴島健三郎が島の療養所を出て初めて会う大学生の孫と人生最後の旅にでます。かってのジャズバンドのメンバーに会うためです。

ハンセン病ときくと、何年か前の熊本での宿泊をめぐるいざこざを思いだしますし、長い間の偏見と差別による患者さんたちの想像を絶する苦しみは、1996年に「らい予防法」が廃止されてその頃の新聞によく特集が組まれていて私も見聞きするようになりました。

でもこの映画はそういうことも真髄にありながらもっと心をうつのは違うところにあるのです。

人生でやり残したこと、ありませんか?
そうわたしたちに問いかけてきます。ジャズを演奏する面々のなんと幸せそうなこと!
ジャズは全く縁のない私もすっかり魅せられました。
何度も流れた Alive Again 頭の中でず~っと流れています。

監督は塩屋俊さん 大分県出身の方です。



借りぐらしのアリエッティ [映画]

スタジオジブリの「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました。
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日にちは今日と決めていたのでお昼過ぎ帰ってきた夫に一応確認「借りぐらしのアリエッティ行く?」
「いや行かない」
よって一人でジブリ 観てきました。

ジブリを観る時のほんわかとしたしあわせ気分は何とも言えません。

未だ観ていない人のために詳しくはいえませんが、ふんだんに有名俳優が声の出演をしていてそちらの方がかなり気になり、でもみんなうまいなあ(プロだから当たり前??)と思うことしきりでした。
樹木希林さんにいたってはまるで希林さんを想像して描いたようなお手伝いのハルさんの容貌と語り口で思わず何度も笑ってしまいました。

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庭の茗荷の初収穫です。
焼きナスに小口切りしていれ梅味噌であえて食べました。
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