唄げんか焼きに寄せて

姪が持ってきてくれました。



ホカホカの宇目の唄げんか焼きです。



子守をしているお姉さんたちの焼き印を押して



中身は宇目で採れたという栗です。
甘さを抑えた栗がどっさりと入っていて地元の作り手の粋を感じます。

ここで宇目の唄げんかをご存知でない人のためにちょっと一口メモです。（大分の人であれば大抵の人は知っているとおもいますが）

宇目の唄げんかとは大分県の南部、宮崎県との境にある＊宇目＊という地域で昔から歌われている民謡なのです。
近くの鉱山に働きに行く家々の夫妻の元へ子守奉公にきた娘たちが子守をしながら二手に分かれてそれぞれの相手の赤ん坊のことを揶揄しながら歌ったという民謡です。


あん子　面みよ　目は猿まなこ　ヨイヨーイ　　 以下省略

それを受けて
おまえ　面みよ　ぼたもち顔じゃ　ヨイヨーイ　 以下省略

というふうに応酬が続いていきます。

おもしろい歌詞で覚えやすいメロディなので小学生か中学生の時にすっかりとりこになりました。

ちなみに同じく二手に分かれて遊ぶ＊あの子が欲しい花いちもんめ＊はせつない気持ちになってしまうので私としては聴くことをスルーしてしまいます。これは蛇足ですね。