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栗木京子さん [短歌・俳句]

 北米で病む息子への荷の中に吾を畳んで入れてはくれぬか
  大阪市 前田 啓子       栗木 京子選
           2021年1月4日 読売歌壇より

会いに行きたくてもこのご時世で会いに行けない切ない母の思いを選んだ栗木さんですが
たまたま最近、以前の読売歌壇を見る機会があり、その時は俵万智さん選の違う短歌に惹かれてファイルしていたのですが、ふと目にとまった栗木さん選の中に

 ハンガリーに息子を一人行かせてる成績よりも心配するテロ
   東大和市 ヘッツェル奈津子   栗木 京子選
            2015年3月2日 読売歌壇より

なんと6年前にも外国で暮らす息子に思いを馳せている母親の短歌を選んでいたことで栗木さんは息子さんを海外に行かせていた時期があったのかしら?と思ったものでした。

栗木さんはNHK短歌の「短歌で胸キュン」を担当している私の好きな歌人のひとりです。

私とほとんど同年代の方ですが、若い頃
 観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生

という歌を詠まれています。素敵ですよね。



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